NSR整備記録

NSR250R MC21 SEのメンテナンス記録。

CRM80 バッテリー搭載実践編1

CRM80の電気回路の確認

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CRM80[P]の電気回路は上記のようになっている。
図中、右側の水色の線は、点火計のAC交流回路となっている。
その他はレギュレートレクチファイアを介してDC12Vの回路になっている。
ネット上には交流だからバッテリーはムリとか、ライトは交流とか様々な情報が交錯しているが、実態はこの配線図の通りだ。
ここからはCRM80にバッテリーを搭載する上で必要なポイントをまとめていく。
なお、ブログ上の情報は個人的な判断を元にしているため、すべてにおいてその正確性を保証しないので、実践する場合は自己責任のうえ、ご自身で正しい方法を確認してください。当ブログおよび管理者は一切の責任を負いません。

 

レギュレートレクチファイアは純正ではダメ

純正のレギュレートレクチファイアはバッテリーをつなぐと逆流を起こしてジェネレータ(発電機)に、電気が逆流するので、純正レクチは利用出来ないため、交換する必要がある。
実際、最初に純正レクチにバッテリーをつないでレクチを壊してしまった。
レクチを壊すだけならいいが、大容量のバッテリーなどをつないだ場合はジェネレータまで破損する可能性があり、大量の電流が流れて非常に危険なので注意が必要。
バッテリーを搭載するときにはレクチの交換は必須だと思われる。
ちなみにCRM80のレクチはすでにメーカー在庫が無かった。

以下のサイトでも、このレクチの危険性を説明していたのでとても参考になった。
方式の似ているジョルノクレアに関しての記載も参考になるので一読しておくことをおすすめします。

TL125SBイーハトーブ/TL125/TLR200 12Vバッテリーレス 


汎用レクチは安いけどそこそこ評価の良かったコレを採用した。

全波コイル用レギュレターと配線キット モンキー カブ

購入時価格で1400円。とても安くて大助かり、配線キットがふくまれるので加工がしやすいし、簡単な配線図もついている。
安い海外製品なので、耐久性に疑問があったために、予備として下記のレギュレータも同店から購入した。結果、形式、型番からジェネレータは同一の物で、配線が付属するかどうかの差だった。

こちらは、購入時価格で880円。
評価もそこそこ高く、他のブログでも紹介されていたので、多少は安心できた。
この価格なら、送料込みでも短寿命覚悟で買っても納得がいくと思えた。
配線付きと二個まとめて買ったので送料も一個分で済んだ。
ただし単品のこちらには、配線図もなにも入っていないので、単品で買った場合は端子の役割を調べるのに疑心暗鬼になった可能性がある。詳細は別の記事を参考にしてほしい。
ちなみに、購入はすべてアマゾン経由。便利すぎる。

 

DC12V回路にはスイッチがないので、常時通電

CRM80はバッテリーレス仕様のため、DC回路は常時通電となっている。
回路図を確認してほしいがDC回路はメインスイッチを経由していない。
これはエンジンが止まれば発電が停止するために、スイッチが必要ないためだ。
このためバッテリーを搭載するだけでは、常時電気が流れてしまう。
メインスイッチをOFFにしても、DC回路は開放されたままなので、スイッチを追加しないと、バッテリーの電気は流れ続けてしまう。
ただ、ありがたいことにCRM80のメインスイッチにはDC回路用のスイッチをつなぐための回路と端子が用意されている。
たぶん、メインスイッチを他の機種と共有しているのだと思われる。
バッテリーを搭載するときはこの端子を利用するとスマートに実装できるので利用する。

コンセプト

個人的にバイクの改造は純正にすぐ戻せることを前提に行うことにしている。
このため、回路の改造はコネクタから先の改造として、純正回路を破損しないようにしている。
戻すときはコネクタを差し替えて、純正部品と交換するだけとしている。
これは自分の改造が常に正しい保証がないからで、何か問題があったときには、純正状態に戻してすぐにテストできるようにするためです。
場合によっては、元に戻さないことを前提にすると、パーツ代が節約できることもあるので、その辺は適当に変更してください。


いろいろ経験を踏まえた上での回路設計

当ブログの以前の記事で失敗談をアップしているように、いろいろな失敗を踏まえた上で結果として得られたバッテリー回路は以下の通り。
バッテリー搭載回路の設計には近似設計でバッテリーを搭載しているジョルノクレアの回路図を参考にした。

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次回からはこの回線図を元に実際の取り付け作業を掲載します。