CRM80 バッテリー搭載実践編2
メインスイッチ配線増設
CRM80はバッテリーレスのため、DC直流回路にスイッチがついていない。
このためバッテリーを搭載すると常時通電になってしまい、スイッチをOFFにしてもDC回路は通電したままとなってしまう。
まずは、メインスイッチでDC直流回路もON/OFF出来るように配線を増設する。
タンク取り外し
シートを外し、タンクを取り払う。
シートはリアフェンダーの内側にある3本のネジを取り外せば簡単に外せる。
タンクはシート下のネジと左側2カ所、右側一カ所で固定されているので外す。
フューエルコックをOFFにしてフューエルホースを外す。
このときホース内のガソリンが出るので、ウエスなどで受けるように注意しよう。
フロントカウル取り外し
左右のネジ8mmと10mmで固定されているので外す。
メインスイッチ加工
メインスイッチの裏側にアクセスするために防水カバをーずらす。
メインスイッチにはAC交流の点火系の電線が2本取り付けられている。
これと直角に2個の端子が空いているので、これを利用する。
二個の端子にテスターをあて、スイッチをON/OFFして連動して導通があるか確認する。
この端子が適切に動作するかどうかは保証されないので、自己責任でしっかり確認。
問題が無ければDC直流用のケーブルをハンダ付けする。
AC交流の回路などと干渉や、ショートしないように十分注意してとりつける。
自分はメインスイッチをフレームから外す方法がわからなかったので、バイクを倒して30分くらい悪戦苦闘してハンダ付けした。バイクを倒す場合は液系が漏れないことを十分確認して実践してほしい。
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ケーブルは15Aくらいに対応した太めの線を利用。
1.2sqで140W9A、2.0sqで200W16Aなので2.0sqがいいかも、自分は10Aでいいところと思ったのと手持ちが1.2sqしかなかったので、1.2sqで配線した。
電気系統としてはプラスなので、赤のダブル、ホンダ流なら黒のダブルがお勧め。
自分はバッテリーからのIN/OUTがわかりやすいように赤黒のダブル線で、バッテリー側を赤、スイッチからの戻り側を黒とした。
ケーブル長はシート下まで余裕を持って取り回せる分くらいあれば良いので1.5mくらい。
実際はリールから直接ハンダ付けして、配線後適当なところで切断した。
まぁこの辺は、お好みで。
太めの配線を利用するのは、ジョルノクレアがスイッチ回路をそのまま電源回路として利用しているのを参考にしており、バッテリーからの電気を直接流し込む設計にしたためで、スイッチ回路をリレーで保護し、短絡でリレーを動作させる場合は、信号線程度の細さでも問題は無い。
バッテリーから直接電流が流れるので、エーモン製品ならこれくらいのリレーが適切かと思う。10Aのコンパクトリレーでもぎりぎり大丈夫だとは思うけどね。
配線処理
メインハーネスに沿って、シート下まで配線をする。
ハンドル操作に支障が無いように余長をとり、あとはメインハーネスに沿って、配線すればOK。
今回は整備性を向上させるために、2局コネクタを取り付けて端末処理をしておいた。
写真のコネクタは防水では無いが、可能なら防水コネクタが好ましいね。
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あとは、タンクを戻せば作業終了。
ここまでは、配線とハンダだけあればいいし、先行して作業したところで、ノーマルの電装回路には、ほぼ干渉しないので、暇なときにやっておくとイイ感じ。