【基本整備】シートカウル脱着
基本シリーズ第二弾シートカウルの脱着です。
じつはシートカウルの正しい脱着方法を知らず、リアカウルをばらばらにして何度かはずしてました。
そして、勝手にNSRのリア回りって整備性悪いなぁって思ってました。
やっぱりちゃんと正規の脱着方法を調べてやるべきだと痛感したので、記録しておきます。
NSRのシートの脱着は、サイド4カ所のネジとボックス内のネジ2本、グロメット2カ所とコネクタを1カ所をはずすだけで簡単に行えます。
手順を覚えてしまえばとても簡単です。
PGM3や一部電装系のメンテナンスの際に必須となります。
メインシートをはずす
サイドにある、カウルビスを4本はずす
シートカウルサイドにあるプラスネジをはずします。
ちなみに前の二本はタンクを取り外すときにも外すようにマニュアルに記載されています。タンクを傷をつけないように、タンクを外すときも前二本は外すことを覚えておいてください。
※対応ビスはプラスネジ×4「リアカウルセッティングボルト」77104-KV3-770
ボックスカバーを外す
メインキーを使ってボックスカバーをはずします。
中に物を入れている場合は取り出しておきます。
ボックス内のネジを2本外す
ボックス内にある二個の10mm六角ネジを外します。
少し深さがあるので、延長レンチを使うと簡単です。
※対応ビスは10mm六角ネジ×2「フロントフェンダーセッティングボルト」90106-MM9-000
タンクサイドのグロメットを外す
ここは刺さっているだけなので、両手で押さえて、まっすぐに引き抜きます。
カウルが割れないように無理な力を加えず静かにはずします。
タンクに傷をつけたくない場合はタンクの両サイドを保護しておいてください。
※タンクに傷をつけたくない場合は、この時点で養生テープなどを貼っておくと吉。
シートカウルを少し持ち上げる
テールランプのコネクタをはずすまで、カウルの取り外しはできないので慎重に行ってください。
ボックス内のへこんだ部分にフレームが入っている(下の右の写真の赤丸部分)ので、車体後ろに回りボックスの中央くらいを持つようにして、まっすぐに引き上げます。
ムリに斜めに引っ張っても抜けません。
少しずつ力をいれて、5センチくらい引き上げたらいったん止めます。
※左写真シートレールの赤丸部分に黒い荷物入れのボックスの凹部(10mmナット締め付け部)がはまっているので、シートレールの赤丸部分の突起に沿って真上に引き抜く感じでシートカウルを引き上げる。
テールランプ用のコネクタをはずす
カウルが数センチ上がったところで、後部のテールランプ用のコネクタをはずします。
コネクタは後部から見て左側にあります。
コネクタを抜いたら他の配線が干渉したり、カウルに噛み込んでいないか確認しておきます。
※テールランプ用コネクタ。形状は「110型コネクタ3極」
シートカウルをゆっくり持ち上げる
コネクタをはずしたらあとは、ノーマルのままなら干渉するものはありません。
ゆっくりとシートカウルを上に引き上げると、シートカウル一式をはずせます。
この際、シートカウルの前方がタンクに傷をつけないように注意してください。
ムリに引き上げるとグロメットがタンクにあたり傷をつけてしまいます。
※リアシートカウルの分解や、タンデムシートの取り外しなどはこの状態から行う。マシンに取り付けた状態では締め付けが不可能なネジの配置になっているので、管理人のようなミスをしないようにw
取り付けは逆順
ただし取り付け時は、カウルの下がフレームと干渉しやすいので、すこし開きながら無理をしないで組み込むといいと思う。
※取り付け時も左写真シートレールの赤丸部分に黒い荷物入れのボックスの凹部(10mmナット締め付け部)にしっかりとはまるように取り付ける。しっかりと位置合わせをすれば無理な力は必要無い。
どの作業も無理矢理力をいれてやらなくても大丈夫なので、力ずくじゃないとどうにもって場合は、何か行程を忘れていないか、パーツにゆがみが発生していないかチェックする。
カウルをバラして外してた自分が恥ずかしいw
教訓。バラすなら必ず整備マニュアルを読むべし。